家計に優しい家の断熱とは

住宅にかかる費用は、購入時だけではありません。住宅ローンの返済に加え、毎月の光熱費や家のメンテナンス費用といった「維持費」を考慮する必要があります。
本記事では、維持費を抑えるカギとなる「家の断熱性能」、家の断熱を選ぶ基準となる「断熱性能等級」など、断熱と家計の関係について紹介します。
1. 光熱費と断熱の関係
一般家庭におけるエネルギー消費は、快適性を追求する中で増加傾向にあります。
下記グラフを参照ください。世帯当たりのエネルギー消費量のうち、暖冷房費が占める割合は3割近くであるというデータが経済産業省から出ています。
(参考:経済産業省資源エネルギー庁「令和4年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2023)第2節 部門別エネルギー消費の動向」【第212-2-6】世帯当たりのエネルギー消費原単位と用途別エネルギー消費の推移から抜粋)
つまり、暖冷房費を抑えられれば、光熱費のランニングコストを抑えることができると言えます。
そこで近年注目されているのが家の断熱です。 断熱とは伝導による熱の移動を抑えて、夏は「住宅に入ってくる熱」を冬は「逃げていく熱」を防いで、快適な室内環境を作る仕組みのことです。
冬に暖かいと感じられる家は、暑い夏も過ごしやすい。一方で、冬寒いと感じる家は夏も冷房が効きにくく暑く感じる。
わかりやすく、体感温度と暖冷房効率の観点から、断熱の意味を考えてみましょう。
冬の快適性と体感温度
断熱性能が高い家と低い家では、同じ室温でも体感温度が変わってきます。 断熱性能が低い家は外気の影響を受けやすく、壁や床の表面温度が低くなってしまうので、体感温度が下がって寒く感じます。 一方で断熱性能が高い住宅だと、表面温度が室温とそれほど変わらないので、家のどこにいても寒さを感じにくくなります。
断熱性能が高い家だと家の表面温度と室温に差がなく体感温度が2℃も変わる。
夏の暑さ対策と冷房効率
夏は、強い日差しを受けると、天井裏の温度が上昇します。 断熱をしていない天井だと、天井の温度が高くなり、エアコンの設定温度と体感温度の差が大きくなってしまいます。
一軒家で2階の部屋が暑く、エアコンの効きが悪いのもそのためです。 夏の暑さ対策には、窓の日よけ対策をしながら屋根や天井の遮熱や断熱をしっかりおこなうことで、過ごしやすい家になります。
断熱性能が低い住宅で27℃の設定でクーラーをかけても、壁から天井にかけて温度が35℃前後ですが、断熱性能が高い住宅では断熱性能を上げたことで、部屋全体がクーラーの設定温度に近くなり、快適になったことがわかります。
このように冬も夏も効率的で快適な室内環境を作るには家の断熱は欠かせません。また、家の断熱性能を向上させることで光熱費の中でも暖冷房費を抑えることも可能です。
2. 断熱等級とは?光熱費を節約できる等級の選び方
断熱性能は、「断熱等性能等級」という指標で表すことができます。これは、2000年に施行された品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)で定められた、住宅の断熱性能を示す公的な基準です。
等級は1~7までの数字で表し、数字が大きいほど高性能であることを意味します。2022年までは等級4が最高でしたが同年に、より高断熱な等級5・6・7が新たに設定されました。
2025年では現行省エネ基準である、等級4が最低基準となり、住宅を含むすべての新築の建物で断熱性能などの基準を満たすことが求められるようになりました。
2030年には等級5相当に義務基準が引き上げられる予定で、高断熱住宅が当たり前になる未来が予想されます。
断熱等性能等級から見る、暖冷房費の金額差
使用する断熱材の性能を上げた住宅ほど、エアコンの効きが良くなって、エネルギーも電気代も節約できます。つまり、断熱等性能等級が高い家ほど、暖冷房費が節約できます。
下記の表を参照ください。
断熱等級の違いによる暖冷房費費用の違い。断熱等級の高い家は暖冷房費が抑えられる。
暖冷房費は断熱等性能等級4の住宅では約81,000円、断熱等性能等級7の住宅なら約42,000円になり、約5割の暖冷房費節約に繋がります。
これはたった1年の暖冷房費のシュミレーション結果ですが、何十年も住む家ですので、トータルで考えると更に大幅なコストカットにつながります。
また、高断熱住宅にするのは後回しにせずに新築で施工したほうがお得です。初期コストが高くなっても後で高断熱住宅にリフォームするのは大変です。新築の時点で高断熱住宅にすれば省エネになるだけではなく、健康・快適メリットを享受できます。
3. 健康への貢献
断熱性能の向上は、光熱費の削減のみならず、家族の健康を守ることにつながります。
家の断熱性能を上げると、下記の健康メリットがあります。
家の断熱性能を上げることで享受できる健康メリット。
家族の健康が第一ですが、コストの面からも健康的な生活を送ることで、結果的に生涯的な医療費の削減にも繋がることが期待できます。
4. 高性能グラスウールなら「アクリア」を選ぶ理由
高断熱住宅を実現するには、どの断熱材を選ぶかが重要です。特に高性能と安心にこだわって開発されたのが、当社の「アクリア」シリーズです。
アクリアはなんといっても高性能
アクリアは高い断熱性能を誇る高性能グラスウールです。最新の細繊維化技術によって、より細い繊維を組み合わせることで、高い断熱性能を実現しています。

従来のグラスウールと比べて細く均一な繊維により断熱性能が向上する。
断熱性能が長持ち
グラスウールは経年変化の少ないガラスからつくられています。長期にわたって劣化が少なく、断熱性能が長持ちします。 建築後約18年~22年経った木造住宅の壁の中のグラスウール ※ を調べたところ、寸法、断熱性能とも変化なく、変わらない性能を保っていることがわかりました。(※当時の製品)
18年~22年経ってもグラスウールは継時変化が見受けられなかった。
住む人にも施工する人にも安全な断熱材
グラスウールはアスベストとは異なり、リサイクルガラスを主原料とした人体に安全な人造鉱物繊維です。世界保健機関(WHO)の下部組織であり、最も権威がある国際がん研究機関(IARC)はグラスウールを「ヒトに対して発がん性に分類されない」区分であるグループ3に分類しています。
グラスウールは国際がん研究機関(IARC)からコーヒーや紅茶と同じグループ3に分類されている。
グラスウールは、欧米をはじめ日本でも半世紀以上にわたりさまざまな分野で使用され、安全な製品として認められています。
高温に強く、燃えにくい不燃材
都市部の住宅地で火災が発生すると、わずか30分で隣家の外壁は800℃を超える高温にさらされます。使用している断熱材が可燃性か不燃性かによってその被害も違います。
ガラスを原料としたグラスウールは、高温に強く、燃えにくい不燃材ですから、延焼や類焼防止に効果があります。
まとめ
本記事では家の断熱が家計に与える影響、断熱等級、グラスウールを選択するメリットについて解説しました。
一生に一度の買い物でもある住まいづくりで後悔しないためにも、本記事を参考にしてみてください。
断熱、快適な住宅の作り方、弊社製品アクリアについてより詳しく知りたい方は下記から教科書セットを閲覧することができます。
ぜひ、断熱についてより深く知っていただければ幸いです。









