新築住宅で省エネ基準適合の義務化が予定されるなど、これからの住宅に欠かせない「高性能断熱材」。
メーカーと建築家という異なる立場から、断熱材の過去・現在・未来について語っていただきました。
▶西濵 浩次氏
株式会社コンパス建築工房 代表取締役/一級建築士
住宅や幼稚園、店舗などさまざまな設計やリフォームを手掛ける建築家。大阪市ハウジングデザイン賞をはじめ、受賞歴多数。テレビ朝日系「大改造!! 劇的ビフォーアフター」に匠として出演するなど、メディアでも活躍中。(公社)日本建築家協会 大阪地域会長 京都工芸繊維大学 非常勤講師
布井
建築家である西濵先生は、どのような断熱材を使うことが多いですか?
西濵
高断熱住宅が一般的になってきていることもあり、いまは外断熱にも興味を持っています。例えばRC造で打ちっぱなしにしたいという場合などには外断熱が重宝します。ただ、木造の場合は外断熱にしようと思うと、壁が分厚くなるので、充填式の方がやりやすいです。なにより重視しているのは、施工の精度。きちんと耳を打つ、気密を確保するなどしないといけません。そのような意味でも、現場の職人さんが慣れている充填式グラスウールが最良だと思っていて、使用することも多いです。
布井
ありがとうございます。グラスウールは、正しく施工すれば性能が長く保たれる素材だと自負しています。
西濵
正直、建築士の中には、グラスウールについてあまり知らないという方はたくさんいると思います。私自身、とても詳しいというわけではありません。そういった意味でも、本日はいろいろと教えていただきたいと思っています。
断熱施工の3つのポイント
①気流止め
②断熱材を隙間なく施工する
③室内側に気密層・防湿層を連続させる
詳細はこちらをご参照ください。
グラスウールの断熱施工マニュアル