木のベンチは快適だけど、鉄のベンチはおしりが冷たい。でも、鉄と木は同じ温度。それって本当?
木のベンチは快適だけど、鉄のベンチは座るとおしりがひやっと冷たい。でも実は、同じ温度の場所にあれば、鉄も木も同じ温度になります。
同じ温度なのに体感は全くちがう!?
私たちが感じる「暖かい」・「冷たい」という体感には、不思議なメカニズムが作用しています。

同じ温度でも体感が違うのは、「熱の移動スピード」が違うから!
同じ温度の鉄と木に触れたとき、体感温度は大きく違います。この違いは何によって決まるのでしょうか?
それは「熱の移動スピード」の違いです。鉄は「熱を伝える力(伝導率)」が大きいので、熱が体から速く移動し、冷たく感じます。木は、鉄よりも「熱を伝える力」が小さいので、熱はゆっくりと移動し、冷たく感じません。
このように、同じ温度でも体から外へ逃げていく「熱の移動スピード」の違いによって、体感温度は変わるのです。こうした体感原理がわかってくると、快適な住まいをつくる秘訣がわかってきます。
