調査対象者:過去5年以内に一戸建て注文住宅を購入した全国の既婚男女828名
調査期間:2009年6月5日(金)~6月8日(月)
調査方法:インターネット調査
「住んでから気付くこと」は想像以上に多い
最新のパソコンや家電、ブランド品のお洋服やバックなどは、実物を見て、触って、試してみてから購入に踏み切ることができます。
でもマイホームの場合は、
時間や季節による環境の変化を逐一確認することは至難の業です。
完成した後でなければ、実際の「住み心地」や「使い勝手」を知ることはできません。
旭ファイバーグラスが実施した調査でも、
「住んでから気付くことが多い」という項目には、
建て主のおよそ9割が共感しています。
特に女性での共感度は高くなっていて、
「とても共感できる」という回答は、男性に比べて10.3ポイントも高くなっています。
一般的に女性の方が家にいる時間が長いので、細かなところまで気づきやすいことや、
家づくりに取り組む際に「見えないところ」を夫に任せがちであったためだと考えられます。
完成するまでは気づきにくいあらゆることは、
どのように対処するべきなのでしょうか。
イメージが鮮明な建て主ほど、完成後の満足度が高い
同じ調査で、このような結果も出ています。家づくりを始める前の段階で、
建ててからの生活を細かな点まで思い描いていたかどうかの度合いと、
依頼先選定までに十分な情報を入手できたかという度合いを掛け合わせたものです。
「十分な情報が手に入った」という回答が、「かなり細かな点まで思い描いた」という層は72.7%なのに対して、「ほとんど思い描かなかった」という層では、およそ10分の1の7.1%に留まっていることがわかります。
さらに、「家づくりに対する納得度」と「完成した家に対する満足度」のグラフも見てみましょう。
この2つの項目でも、「かなり細かな点まで思い描いた」という層での納得度および満足度が、「ほとんど思い描かなかった」という層を大きく上回っていることが分かります。
つまり、細かな点までイメージを持つことが、
事前に必要な情報を十分に収集することができ、
それが家づくりに対する納得度や、完成した家そのものの満足度に直結しているのです。
結論:完成後のイメージを具体的に持つべし!
絵を描くときに、描きたいもののイメージをどのくらい鮮明にもっているかで、その絵の完成度は決まります。それは家づくりも同様です。
しかし残念ながら調査結果を見る限りでは、
それができていない人も多いことがわかります。
「見えるところ」はもちろん「見えないところ」まで、
要素の一つ一つに対して入念に検討し、
理想的なマイホームのイメージをできるだけ鮮明にしていくことこそ、
「後悔しない家づくり」の秘訣があるのではないでしょうか。