調査対象者:過去5年以内に一戸建て注文住宅を購入した全国の既婚男女828名
調査期間:2009年6月5日(金)~6月8日(月)
調査方法:インターネット調査
「見えないところ」は重要だけど後回しにされがち
「理想的なマイホーム」と聞いたとき、あなたはどんな家を想像しますか?大画面テレビとゆったりしたソファが置ける広々としたリビングでしょうか?
あるいは、朝日が差し込む大きな窓があるベッドルーム?
それとも、食器乾燥機やディスポーザーが完備された、使い勝手のいいキッチン?
思い描く「理想」は、人それぞれ。
予算や立地面積など、さまざまな条件と照らし合わせながら
できるだけ理想に近いマイホームを作りたいものですよね。
でも、そのような「見えるところ」だけにこだわっていると、
その家の住み心地は、理想的とは言えないものになってしまう可能性があります。
旭ファイバーグラスが実施した調査の
「家づくりで重視したことと依頼先に相談・検討しなかったこと」のグラフをご覧ください。
「家づくりで重視したこと」の上位にあがっている項目は、
「間取り」や「収納スペース」、「室内設備」など、目につきやすいものばかりです。
「耐久性」や「断熱性」、「耐震性」、「防湿性」などの建物躯体の性能に関わってくる項目、つまり「見えないところ」を重視した人もそれぞれ8割近くに上ります。
しかしながら「見えないところ」については、「依頼先に相談しなかった」、あるいは「検討すらしなかった」という人が多く、上記の項目に加えて「耐火性」、「遮音・防音性」、「省エネ性」の各項目とも、2~3割の人が相談・検討をしなかったと回答しています。
この結果から、「見えるところ」については具体的なイメージを抱いた上で、積極的に選定に参加している一方で、「見えないところ」については、重要性を認識しながらも具体的に行動することができていない状況があることが分かります。
後悔度では「見えないところ」が上位を占める
「次の家を建てるとした場合に重視したいこと」という質問では、「家づくりで重視したこと」という質問のすべての項目において「次に重視したい」という回答が多くなりました。この差こそ、「後悔度」であると考えることができます。
もっとも高いものが41ポイントの「省エネ性」で、次に33ポイントの「断熱性」、「維持管理の容易さ」、「遮音・防音性」、30ポイントの「防湿性」と続きます。つまり後悔度は、「見えないところ」で高くなるという傾向があるのです。
一方で、「見えないところ」にこだわって家づくりに取り組んだ人ほど、完成後の住まいの住み心地について満足度が高いという結果も出ています。
一例として「断熱材」に関して依頼先に相談し、要望が反映された人では、「室内の暑さ・寒さ」や「光熱費」における効果を強く実感しています。
「見えないところ」にまでこだわった家づくりを行っている人は、前述の断熱性能のみならず、住み心地に影響を与える幅広い項目も重視している傾向もみられます。
その結果、「室内の空気の乾燥」や「室内の空気のきれいさ」といった点でも高い満足度を得ているということが明らかになりました。
さらに、およそ30%の人が、自分自身の体調・健康状態についても「とても良くなった」と感じているのもわかります。
結論:「見えないところ」にもこだわるべし!
自分の家を建てるというのは、一生に一度あるかどうかの大きなイベント、
買いなおしすることもなかなかできません。
これから建てるマイホームに
できるだけ長く、心地よく住めるように、
「見えないところ」も入念に検討していきましょう。