住宅の断熱と健康
断熱と健康、その深~い関係
冬に暖房のない部屋に入るとゾクッとする。夏に冷房を切ると暑くて眠れない。
これでは健康に暮らせません。この身体的ストレスは、断熱不足が原因です
断熱するとヒートショックを起こしにくいという事実
冬、暖房の効いた部屋から廊下やトイレに出ると、ゾクッとすることがありませんか? これもヒートショックの一種です。ヒートショックとは、室温の変化により血圧が急激に上昇したり脈拍が早くなったりする現象で、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などにつながることもあります。現に、高齢者の自宅での死亡事故原因の2 5 %がヒートショックによるもの、という驚きのデータもあります。このようなヒートショックを起こしにくい、健康な住環境をつくるには断熱性能を高めることが重要です。高断熱高気密の家にすることで冷暖房をしていない部屋でも暑さ寒さがやわらぎ、家中の温度差が小さくなります。夏の熱中症対策にもなります。
断熱すると冬、風邪をひきにくいという事実
下のグラフは、住まいの暖かさと冬の風邪の発症率の関係を調べたデータです。住んでいる家の断熱性能が高い人ほど自宅を「暖かい」と評価する得点が高く、その得点が高いほど風邪を引く割合が下がるという結果が示されています。
断熱すると体調不良が改善するという事実
下のグラフは転居した約20,000人にアンケート調査し、転居後の断熱グレードによる体調不良の改善効果を集計したものです。断熱性能が高い家に引っ越した人の方が、断熱性能が低い家に引っ越した人より、以前の住まいで感じていた体調不良の症状の改善率が高くなっていることが報告されています。