省エネ基準の概要
基準 | 内容 | |
建築主の判断基準 | 外皮の性能基準 | ①外皮平均熱貫流率 UA値 ②冷房期の平均日射熱取得率 ηAC値 |
建築主の判断基準 | ③一次エネルギー消費量基準 | |
仕様基準 | 開口部U値基準、日射遮蔽仕様、設備の仕様基準 |
外皮の性能は従来の熱損失係数Q値が外皮平均熱貫流率UA値へ、夏期日射熱浸入率μ値が冷房期の平均日射熱取得率ηAC値に変わります。一次エネルギー消費量を含め、①~③は住宅住戸ごとの計算が必要となります。
また、開口部の性能を強化することにより、従来の仕様規定が採用され、断熱材の熱抵抗R値基準の適用ができます。ただし、トレードオフ制度の適用は認められません。日射遮蔽仕様基準、設備の仕様基準に従えば、計算が不要で平成28年省エネ基準に適合できます。
一次エネルギー消費量
化石燃料、原子力燃料、水力、太陽光など自然界から得られるエネルギーが[一次エネルギー」で、これを加工、変換して得られるエネルギー(電気、灯油、都市ガス等)を「二次エネルギー」と言います。建築物では二次エネルギーが多く使われており、それぞれ異なる単位(KWh、ℓ、㎥)で使用されて、それを一次エネルギー消費量へ換算することで建築物の総エネルギー消費量を同じ単位(MJ、GJ)で求めることができるようになります。


1.外皮平均熱貫流率(UA)の基準
ここで建物外皮とは外部と室内を熱的境界となる屋根又は天井、外壁、床、開口部、土間床水平部位のことを言います。(基礎立上がり地盤面から400mm部は除く)