断熱材の種類と、グラスウールの密度・16Kと24Kの違い

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断熱材にはさまざまな種類があり、素材によって特徴やメリットが異なります。中でも、住宅で広く使われている断熱材のひとつが「グラスウール」です。
グラスウールを選ぶ際には、「16K」や「24K」といった密度を表す数字を目にすることがあります。しかし、数字の違いが何を意味するのか、どちらを選べばよいのか分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、断熱材の主な種類やグラスウールが選ばれる理由、グラスウールの密度を表す「K」の意味、16Kと24Kの違いについて分かりやすく解説します。

断熱材にはどんな種類がある?

快適な住まいづくりを考えるうえで、意外と見落とされがちなのが「断熱材」です。断熱材にはいくつかの種類があり、それぞれに素材や特徴、得意とする性能が異なります。

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ここでは、住宅で使われる代表的な断熱材を「無機繊維系」「木質繊維系」「発泡プラスチック系」の3つに分けてご紹介します。

無機繊維系断熱材

無機繊維系断熱材とは、ガラスや鉱物などの無機物を原料とした繊維を使った断熱材のことです。代表的なものには、「グラスウール」や「ロックウール」があります。

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グラスウールは、ガラスを高温で溶かして細い繊維状にした断熱材です。繊維の間に空気をたくわえることで、熱の移動を抑える働きがあります。住宅用の断熱材として広く使われており、比較的コストを抑えやすい点も大きな特徴です。

ロックウールは、鉱物などを原料とした断熱材で、グラスウールと同じく無機繊維系に分類されます。

無機繊維系断熱材には、主に以下のようなメリットがあります。

  • ・コストを抑えやすい
  • ・燃えにくい
  • ・シロアリの食害を受けにくい
  • ・音を吸収しやすい

特にグラスウールは、圧縮された状態から、元の形状へ戻る復元力があるため、施工性に優れます。断熱性能だけでなく、防火性や吸音性も期待できるため、住まいの快適性を高めるうえで使いやすい断熱材といえるでしょう。

木質繊維系断熱材

木質繊維系断熱材とは、木材などから採れる繊維を使った断熱材のことです。代表的なものには、「セルロースファイバー」があります。
古紙に薬品処理を施した、綿状の木質繊維系断熱材です。

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セルロースファイバーは、木質繊維を原料とした断熱材で、吸放湿性を持っています。ホウ酸による薬品処理の効果によって、難燃性脳、防カビ性能を持ちます。

発泡プラスチック系断熱材

発泡プラスチック系断熱材とは、プラスチックを発泡させてつくられた断熱材のことです。代表的なものには、「ポリスチレンフォーム」や「ウレタンフォーム」などがあります。

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発泡プラスチック系断熱材は、全体的に熱を伝えにくい性質を持っており、外気温の影響を室内に伝えにくい点が特徴です。また、耐水性があり、湿気を通しにくいというメリットもあります。

断熱材そのものが水に強いものも多いため、使用する場所や施工方法に合わせて選ばれることがあります。気密性や断熱性を高めたい場合に、検討されることの多い断熱材です。

断熱材の中でもグラスウールが選ばれる理由

断熱材にはさまざまな種類がありますが、その中でも住宅で多く使われているのが「グラスウール」です。

グラスウールは、高温で溶かしたガラスを細い繊維状にして集めた断熱材です。細かく絡み合ったガラス繊維のすき間に空気をため込むことで、熱の移動を抑え、断熱効果を発揮します。

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また、グラスウールは断熱材としてだけでなく、吸音材としても機能します。繊維の間にある空気層が音を吸収するため、外からの音や室内の音の響きをやわらげる効果も期待できます。

さらに、ガラスを原料としているため燃えにくく、万が一の火災時にも安心感があります。シロアリの食害を受けにくい点や、比較的コストを抑えやすい点も、住宅用の断熱材として選ばれやすい理由です。

健康面についても、グラスウールはIARC(国際がん研究機関)の発がん性評価で「グループ3(ヒトに対する発がん性に分類されない)」(コーヒー、紅茶など)に分類されています。

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このようにグラスウールは、断熱性はもちろん、燃えにくさ、吸音性、コスト面など、住まいに求められるさまざまな性能をバランスよく備えています。そのため、多くの住宅で採用されている断熱材です。

高性能グラスウールとは?通常品・高性能品の違い

グラスウールには、通常品とは別に「高性能グラスウール(高性能品)」と呼ばれる製品があります。

通常品と高性能品の大きな違いは、ガラス繊維の「細さ」です。高性能品は、通常品よりも繊維をさらに細く加工しています。繊維同士が作る空間がより細かくなるため、熱が伝わりにくくなります。

また、近年は住宅の省エネ性能向上への関心が高まっており、高い断熱性能が求められる住宅では、高性能グラスウールを採用するケースが増えています。

ただし、断熱材を選ぶ際は「高性能品かどうか」だけで判断するのではなく、厚みや施工方法、コスト、必要な断熱性能とのバランスを考えることが大切です。

さらに、グラスウールには「16K」「24K」といった密度を表す表記がありますが、これらは高性能品かどうかを示すものではありません。まずは、この「K」が何を表しているのかを見ていきましょう。

グラスウールの「K」とは?密度を表す表記

グラスウールを選ぶ際によく目にするのが、「16K」や「24K」といった表記です。グラスウールの「K」は、一般に密度区分を示す表記として使われ、実務上は密度(kg/m³)と対応づけて理解されます。

具体的には、1立方メートルあたりにどれくらいの重さのグラスウールが詰まっているかを示しています。たとえば「16K」のグラスウールであれば、1立方メートルあたり約16kgの密度があるという意味です。同じように「24K」であれば、1立方メートルあたり約24kgの密度があることを表します。

つまり、数字が大きくなるほど、グラスウールの繊維がより多く含まれているということです。そのため、16Kよりも24Kの方が密度は高く、重さや材料の詰まり方にも違いがあります。

グラスウールの16Kと24Kの違い

続いて、16Kと24Kでどのような違いがあるのかを、密度・断熱性能・吸音性・施工性や価格の面から見ていきましょう。

密度の違い

16Kと24Kの大きな違いは、グラスウールの密度です。16Kは1立方メートルあたり約16kg、24Kは1立方メートルあたり約24kgの密度を表しています。

一般に、24Kは16Kより密度が高く、同じ体積により多くの繊維が含まれます。そのため、24Kの方が材料の詰まり方が密で、製品としての重量は重くなります。

一方で、16Kは24Kに比べると密度が低いため、扱いやすい製品も多く、住宅の断熱材として広く使われています。

断熱性能の違い

16Kと24Kでは密度が異なるため、断熱性能にも違いが出る場合があります。ただし、断熱性能は密度だけで決まるものではありません。

24Kは16Kより密度が高い製品ですが、断熱性能は密度だけでなく、厚みや熱伝導率、高性能品かどうか、施工精度にも左右されます。

例えば、製品によっては高性能品の16Kが通常品の24Kと同等以上の断熱性能を発揮する場合もあります。そのため、密度だけで断熱性能を判断することはできません。

吸音性の違い

グラスウールは、細かく絡み合った繊維のすき間が音を吸収するため、吸音材としても使われることがあります。

吸音性は密度や厚みによって変わりますが、それだけで決まるわけではありません。どのような音を抑えたいのか、壁や天井などどこに使うのか、どのように施工するのかによって、適した製品は変わります。

施工性・価格の違い

24Kは16Kより高密度の製品です。密度が高い断熱材は、製品の重さや硬さが変わるため、適した部位に施工しましょう。

一方で、16Kは比較的使いやすい製品も多く、住宅の壁や天井など、さまざまな場所で採用されています。

グラスウールの密度が高ければよいとは限らない

グラスウールは、密度が高いものを選べば必ずよいというわけではありません。断熱性能は、密度だけでなく、厚みや熱伝導率、施工の精度によっても変わるためです。

たとえば、24Kは16Kより密度が高いグラスウールですが、厚みが薄かったり、すき間のある施工だったりすると、本来の断熱効果を発揮しにくくなります。

吸音性についても、密度だけで判断することはできません。どのような音を抑えたいのか、壁・天井・床のどこに使うのか、どのように施工するのかによって、適した製品は変わります。

そのため、グラスウールを選ぶ際は、16Kか24Kかという数字だけでなく、必要な断熱性能や厚み、施工場所、予算とのバランスを見て判断しましょう。

グラスウールの密度や16K・24Kに関するよくある質問

最後に、グラスウールの密度や、16K・24Kの違いについてよくある質問にお答えします。断熱材を選ぶ際に迷いやすいポイントを確認しておきましょう。

グラスウールの16Kと24Kはどちらを選べばよいですか?

施工場所や目的に合わせて選びましょう。24Kは16Kより密度が高いですが、必要な断熱性能や厚み、予算とのバランスも大切です。

グラスウールは密度が高いほど断熱性能や遮音性能も高くなりますか?

密度は性能に関係しますが、それだけで決まるわけではありません。厚み、熱伝導率、施工方法によっても変わります。

グラスウールのKとは何を表していますか?

Kはグラスウールの密度区分を示す表記です。16Kなら1立方メートルあたり約16kg、24Kなら約24kgの密度を意味します。

高性能グラスウールとは何ですか?通常のグラスウールとの違いは?

高性能グラスウールは、通常品より細い繊維を使い、断熱性能を高めた製品です。同じ厚みでも熱を伝えにくいものがあります。

まとめ

断熱材には、無機繊維系、木質繊維系、発泡プラスチック系などの種類があり、それぞれに特徴があります。その中でもグラスウールは、断熱性や吸音性、燃えにくさ、コスト面などのバランスがよく、住宅で広く使われている断熱材です。

住まいに合った断熱材を選ぶためには、16K・24Kといった数字だけで判断せず、施工する場所や目的、必要な性能、予算のバランスを確認しましょう。グラスウールの特徴を正しく理解することで、より快適な住まいづくりにつながります。

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