ガラス繊維の安全性と健康
ガラス繊維は健康への影響についても十分配慮されています。ガラス繊維の安全性や健康への影響について解説します。
- 触れるとチクチクしたり、かゆくなることがあるが、皮膚への影響は?
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チクチクは一時期的なもので、皮膚に炎症等は起こしません。
ガラス繊維は普通のガラスと同様に不活性の物質で、毒性はなく、たとえ皮膚の表面に物理的な刺激を与えたことで、一過性のかゆみを感じさせたとしても、皮膚炎を生じたりアレルギーを起こすことはありません。まれに皮膚が過敏な方に炎症等を起こすことがありますが、ガラス繊維を取り除くことにより解消されます。
不快な刺激を避けるために、加工や施工作業のとき、皮膚をガードする手袋や長袖の着衣、保護メガネや帽子などを使用することをお薦めします。また作業前に保護クリームを塗るのも効果があります。作業後は、石けんと水で皮膚を洗い流したり、目洗いをすることなどを心掛けてください。
- ガラス繊維を吸ってしまった場合の健康への影響
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肺に入り込みにくく、入り込んでも体液に溶けて排出されます。
肺の内部に吸収される繊維のサイズは直径が3ミクロン以下。ガラス繊維の太さでは、鼻や気管支でほとんど除去されます。もし肺に浸入しても細胞に取り込まれ、短期間で排出される性質を持っています。
遊離珪酸粉塵によって引き起こされる「珪肺病」についても、ガラス繊維は遊離珪酸を含んでいませんので発病しません。ガラス繊維の安全性については、世界中でこれまで50年以上にわたり安全に使用されていること、さらに、大規模な製造工場や施工現場での実態調査また動物への吸入実験でも実証されています。
ガラス繊維も一般の粉塵と同じ異物です。吸入しないような対策を講じることに越したことはありません。特に換気の悪い空間での作業や、動力で切断加工を行なう場合には、局所排気装置を取り付けるか、防塵マスク等の保護具を着用してください。
- ガラス繊維の発がん性について
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ガラス繊維によるヒトの発がん例は皆無です。
通常の作業環境では、がんをはじめとする呼吸器系の疾病を起こす危険性はまったくありません。40年以上にわたる世界でのヒトに対する疫学研究で、ガラス繊維に携わっている人の健康診断結果や死因調査報告の中に、ガラス繊維が原因と考えられる異常や所見は認められていません。
国際がん研究機関(IARC)は、2001年にガラス繊維を含む人造鉱物繊維を、従来の"ヒトに対して発がん性のある可能性のある物質"カテゴリー<2B>から"ヒトに対する発がん性について分類できない物質"カテゴリー<3>に分類変更を行いました。より多くの信頼される試験調査などから、ガラス繊維の安全性の高さが確認されたことでカテゴリーの変更が行われたものです。
- 危険なアスベストとガラス繊維の違い
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ガラス繊維はアスベストとは異なり、結晶ではないので、体内には残りません
アスベスト(石綿)は、IARCで「ヒトに対して発がん性のある物質」としてカテゴリー<1>に分類されています。
天然の結晶性鉱物繊維であるアスベストは1ミクロン以下の極めて細い繊維の束で、壊れると細くて長い繊維に分かれ、容易に肺胞にまで到達してしまいます。そして体内の免疫機能に対する耐性が強く、排出されずに残ってさまざまな病気を引き起こす原因をもたらします。
しかし、ガラス繊維は結晶ではないため、折れても肺に達するような細い繊維にならず、ほとんどが鼻や気管支で除去されます。また、非晶質のため体液に溶けやすい性質を持っており、万一体内に侵入しても体液に溶け、短期間で体外に排出されます。
- グラスウール(ガラス繊維)断熱材を使用した住宅の安全性
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再飛散はほとんどなく、健康に影響を及ぼしません。
グラスウール製品には飛散防止剤が入っています。一度施工されたグラスウールからの再飛散はほとんどありません。実際に施工された住居やビルの環境測定でも、その濃度は戸外と同レベルの極めて少ない数値でした。また、グラスウール断熱材は壁体内に施工されるので、室内側の空気を汚染することもありません。
最近、住宅の汚染化学物質としてホルムアルデヒドが注目されています。合板や塗料、接着剤が放出するホルムアルデヒドに比べ、グラスウールからの発生量は極めて少なく、しかも主に壁体内に施工されるので室内環境への影響はありません。

















